ウォーターラッピング工法とは

  • 劣化したPCタンクのドームを、タンクを稼働しながら架け替えることのできる不断水ドーム改修工法です。
    タンク内の水道水を特殊な遮蔽シートでラッピングして外部と遮断し、タンクを稼動させながらアルミ製屋根に架け替えることができます。
  • 稼働中のPCタンクにおいて不断水でドーム屋根を更新する技術として、水道水と施工中の屋根部分を遮断する[遮蔽シート]とシート上部での作業を行う[伸縮足場]を中心に一連の施工技術を開発しました。

《 特 長 》

  1. 遮蔽シートを用いて水道水を外部と遮断することで、ほこりなどの侵入を防ぎ、タンクを稼動しながらの架け替えができます。
  2. 回転式伸縮足場を用いて水面に触れることなく作業が可能です。この足場は、仮設の架台に支持されているため、屋根に負担をかけません。
  3. アルミ屋根に架け替えることでタンクのライフサイクルコストが低減されます。
  4. 断水せざるを得ないためにドーム屋根のリニューアルが行えなかった多くの上水道施設にも適用できます。

新技術1 遮蔽シート

  • 水面上で展開可能
  • メインロープで懸垂しているため、水位変動に対応可能
  • 雨水、埃をシャットアウトできる機構

新技術2 伸縮足場

  • 人間が水面上に乗ること無く、作業が可能
  • 仮設架台に支持されているため、劣化した屋根に負荷をかけない。

工法概念

当工法は公益財団法人水道技術センターとアルミニウム合金製屋根工法協会が共同で開発した特許工法です。

「中小規模水道におけるPC製配水タンク更新手法に関する研究委員会」において、施工性・衛生面の確認を行っています。

工法概要

  1. 伸縮足場用架台設置
  2. タンク内部の付帯設備撤去
  3. ドーム中央から伸縮足場を設置 (水上に人が乗らずに様々な施工が可能)
  4. 遮蔽シートの設置 (水上で展開後、気室にエアー注入)
  5.   
  6. メインロープの緊張 (水位の上下が可能な状態となる)
  7. RC製ドーム屋根の解体用保護ネット・養生シート設置 (メインロープに高強度アラミドロープ使用)
  8. テンションバー
    メインロープとハンガーロープ
  9. RC製ドーム屋根解体
  10. アルミニウム合金製屋根の支承部構築
  11. アルミニウム合金製屋根の施工
  12. 遮蔽シートの撤去
  13. 付帯設備の復旧

ウォーターラッピング工法(WW工法)の実績

奈良県生駒市 東生駒配水池

[実績1]
奈良県生駒市 東生駒配水池

工法 コーンルーフ工法
ドーム径 19.7m
発注者 生駒市
完成年月 2009年4月

広島県 本郷浄水場配水池

[実績2]
広島県 本郷浄水場配水池

工法 ウルトラドーム工法
ドーム径 31.0m×2基
発注者 広島県
完成年月 2013年3月

奈良県斑鳩町 北部配水池

[実績3]
奈良県斑鳩町 北部配水池

工法 コーンルーフ工法
ドーム径 17.6m
発注者 斑鳩町
完成年月 2013年6月

※外面フッ素樹脂塗装・低ライズ仕様

ウォーターラッピング工法
(不断水ドーム改修工法)


アルミニウム合金製屋根工法協会
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